日本代表戦やW杯だけを見る方の中には、ついボールばかり追ってしまい、「上手い」「すごい」で感想が止まることはありませんか?
「結局どこを見ればいいの?」という方に、ボール以外へ目を向けるともっと楽しめる3つのポイントを紹介します。
結論(先に3つ)
- 前から奪いに行く守備(ハイプレス)
- ボールを失い/奪った直後の3〜5秒(トランジション)
- 毎試合、注目選手を1人(または2人)決めて追う
1. 前から奪いに行く守備
サッカーは相手ゴールに近い場所でボールを奪うほどチャンスにつながります。
相手のDF同士が様子見でボールを回している場面では、前から奪うのが得意なチームはマンツーマン気味に圧力をかけ、高い位置での奪取やロングボールを蹴らせる誘導を狙います。
ここで注目したいのは、味方のMFが自陣DFをどう助けるか(角度をつくる、背後で受ける、ワンタッチで前進させる等)。この駆け引きが見えると、守備もビルドアップも一気に面白くなります。
【個人戦術メモ📝】
— TAKASHI KUROKAWA 黒川 隆史|Football coach & Translator (@kurokawatakashe) September 25, 2025
リバプールのエキティケの切り替え局面におけるFWのプレー原則
✅相手の攻撃を前進させない(バックパスに対してプレス)
✅オンサイドポジションにポジションをとる(常にプレーに関わる)
✅フリーなスペースを利用する(特に相手DFラインの背後)… pic.twitter.com/NMSMxLhp0d
2. ボールを失い/奪った直後の3〜5秒
最も得点が生まれやすい状況の一つが、奪った直後のカウンターです。相手DFが整う前に仕留め切る狙いがハマると、一気に決定機になります。
逆に守備側なら、失ってからの数秒でどう火消しするか(即時奪回、ファウル覚悟の遅らせ、素早いリトリート)が勝敗を大きく左右します。ここを丁寧に見ると、チームの完成度や勝率の違いが理解しやすくなります。
見事なカウンター⚡️
— ゆるサカブログ (@yuru_soccer) September 21, 2025
ゴール前で受けたハーランドが見事なトラップから冷静にゴールを奪う💥#マンチェスター・C #アーセナルpic.twitter.com/yc1FlKrzXL
3. 毎試合、注目選手を決めて見る
まずは味方から1人。余裕があれば相手からも1人選ぶのがおすすめです。
注目選手にボールが渡る瞬間だけでなく、その受ける前の動きや相手との駆け引きまで追えるようになり、ボール視点だけでは見落としがちな面白さに気づけます。
日本代表を見る際のおすすめは久保建英選手と上田綺世選手。とくに上田選手はストライカーとしてDFの死角に入り、シュート直前だけ顔を出すような動きが秀逸で、見ていてとても楽しいはずです。
見事なカウンター⚡️
— ゆるサカブログ (@yuru_soccer) September 21, 2025
ゴール前で受けたハーランドが見事なトラップから冷静にゴールを奪う💥#マンチェスター・C #アーセナルpic.twitter.com/yc1FlKrzXL
まとめ
- ① 前から奪う守備
- ② 失い/奪った直後の3〜5秒
- ③ 注目選手を1〜2人決める
現在の日本代表は、とくに①と②に力を入れているチームだと感じます。これまではアジアで格下との対戦が多い中で①②を強みに戦ってきましたが、W杯の強豪相手にも果敢に奪いに行くのか、あるいはブロックを固めて守り切るのか——その選択と実行力に注目して見ると、試合がいっそう面白くなります。
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