試合内容

モナコ　5 – 2 メス

リーグ・アン第5節、モナコはホームでメスと対戦し、5－2の快勝を収めた。序盤に失点して追いかける展開となったが、前半28分に南野拓実が右サイドへ抜け出し、ゴール前へ鋭い折り返しを送る。これをビーレスが決めて同点に追いついた。この一撃で流れを引き戻したモナコは、後半開始直後にアンス・ファティが投入されると、わずか数十秒で逆転ゴールを決めて勢いづく。その後、67分には南野が相手選手との接触でPKを与え、再び追いつかれる場面もあったが、83分にファティが頭で勝ち越し。終盤にはオウンゴールとイレニケナの一発でさらにリードを広げ、スコアを突き放した。前線での南野の起点となる動きと、交代選手の決定力が勝利を呼び込んだ一戦だった。

プレーに対する海外の反応

フランス系サッカーメディアは、南野が裏への抜け出しから折り返しで同点弾を演出した場面を「走力とタイミングが光ったプレー」と評価する一方、「不要なファウルでPKを招いた」と守備面の軽率さを指摘。攻守両面に明暗があったと評した。
一方、英語圏のスポーツメディアは「単純だが効果的な形でモナコが試合を立て直した」として、ケーラーから南野、そしてビーレスへの得点シーンを流れの転換点と表現。攻撃面での連携の良さを強調した。
バルセロナ系メディアはファティの2得点を大きく取り上げながらも、その流れを生んだ“同点の布石”として南野の折り返しを評価。交代カードが輝く前に、土台を築いた存在として取り上げている。
また、別の海外メディアは「南野のファウルがPKにつながった」とも指摘し、試合を振り出しに戻すきっかけとなった守備面の課題を明確に書き記した。総じて各国の報道は、攻撃面での鮮やかな貢献と、守備での反省点という“プラスとマイナス両面の顔”を並べる内容で一致している。次節に向けては、攻撃での鋭さを継続しつつ、守備での細心さが求められるとの論調が目立った。